はやく気づけ、バカ。



* * *


「菜緒先輩、何頼みますか?」


はい、とメニュー表を手渡された。
「うーん...。」

(何にしよう。)
渡されたメニュー表をパラパラと開き、メニューを見渡す。

「うーん...!」
そしてもう一度うーんと唸る。

自分では決められなくて、「桐谷くんのおすすめはなに?」と聞こうとしたところで、桐谷くんと視線がぶつかった。

「!?」

どうやら、真剣に考えている私を無言で見つめていたようだった。


驚いて言おうとしていた言葉を忘れていると、「どうしたんですか?」と今度は何も言いださない私の代わりに桐谷くんが話を切り出した。



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