MAYBE TOMORROW
そんな声は初めてだった。それは男の声とか女の声とか、あるいは中性的とかそんな表面的で概念的な分類ではなくもっと違う何か、だった。

それはスッーと高原の朝の空気のようにわたしのなかに入ってきたのだった。

ひとが唄ってる、そういうことではないような感覚。

そんな人工的なものじゃなくてまるで天から降ってくるような感じだ。
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