MAYBE TOMORROW
わたしはしばらくその「ふたりだけの空間と時間」に浸っていたくて、じっとしていたのだ。

ずいぶんと長く。

でもそれは、わたしがそう感じただけかもしれなかった。実際はほんの数秒だったのかもしれない。

わたしは意を決してそっとドアを引いた。ギッーっとわずかに蝶番が鳴った。

「なあ、サビになったらオマエが主線に行くか?オレが上に行くから」
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