S級イケメン王子に、甘々に溺愛されています。
偉人さんが住んでいた御屋敷です、と言われても頷ける蒼ノ月様のご自宅の和室に通されて、おとなしく正座している。
花瓶、高そうなツボ……奥の壁にかけられているまたしても剥製?
あれこれ目が泳いでしまっていたけれど、ここから先がしんどかった。
「まず、花に対してどんな思いを託すかというところにスポットをあてよう。なんせ花は人の心といって───」
目の前に正座して向かい合う蒼ノ月様が説明してくれているけど、これは非常にやばい……。
まだ10分くらいだってのに足が痺れてきた。
「そんな難しい顔をしなくても不安になることなどないさ」
もう、足の感覚がほぼ消えていく。
それにトイレにだっていきたい………!
「すみません……っ、足が!あ、あと出来れば御手……」
「足の痺れなど慣れれば問題ないものだよ」
「いや、もう既に問題が……っ」
色んな意味で大問題な私は耐えきれずに立ち上がった。
………ことが間違いだった。