S級イケメン王子に、甘々に溺愛されています。


「いい眺めだな」


「バカなこと言ってないで早くどいてください……っ!」


「キミの望みならばなんなりと聞いてあげたいが、今僕はもう少しキミの困惑に満ちたその顔を見下ろしていたい」



ゾワッ……。

金髪ポエマーはいよいよおかしくなったんだろうか。



「爽様……っ!!大変です!星ノ宮家の椿様が……っ!」



その時、血相を変えた犬井さんが和室に飛び込んできた。



えっ、椿が……!?


と、心の中で名前を呼んだ時には、奇襲かと思う足音が近づいてきて……。



ふわりと揺れる栗色の髪が視界に映る。



「蒼ノ月。お前はそんなに死に急ぎたいか?」



ヒヤっとするほど冷淡な声は紛れもなく椿のもので……。


私が身体を起こすよりも早く、肩で息をする椿が黒崎さんとともに現れた。

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