S級イケメン王子に、甘々に溺愛されています。


次に目を開いた時には、雨に濡れる地面に大柄な男が顔を押し付けるようにして倒されていた。



「さっさと消えてくれる?これ以上、この子を怖がらせたくないの」



その男の腕を背中に回して掴む火神さんと、



「まもなく組の人間が来る。お前らの骨が溶けることになるぞ?」



……と、火神さんの隣には側近の顔面凶器が立っている。



「クソ……っ。首洗って待ってろよ、お嬢様」



男達はよたよたとふらつきながら車に乗り込むと、けたたましいエンジン音をあげて去っていった。



「大丈夫ですか!?お怪我は?」



すぐに顔面凶器が駆け寄ってきた。


私は力なく首を横に振る。

まだ、震えが止まらない。


頭の中だってなにがなんだかわからなくて、ごちゃごちゃだ。

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