S級イケメン王子に、甘々に溺愛されています。
「こうなったらジャンケンで決めろよ。恨みっこなしだろ?」
はい……?
ジャンケン!?
そんな提案を当然ふたりは拒否すると思ったのに、
「よし。それで決めようじゃないの!勝負事ならわたしは負けないからね?」
「うむ。ジャンケンとはつまり己の一手で決まる勝負だ。僕も異議はない。受けて立とう」
なんでそうなるんだ……!!
そんな私の心情もお構い無しに、火神さんと蒼ノ月様が向かい合う。
「じゃーんけーん、ぽんっ!!」
火神さんのかけ声でふたりは手を出し合う。
「はぁ!?なんでよ!?」
火神さんはグー。
「バカな……な、なんてことだ!」
蒼ノ月様もグー。
本来ならばあいこで引き分けなのに、
「俺の勝ち」
なぜかそこに、パーを出す人物の手があって……。