S級イケメン王子に、甘々に溺愛されています。
「わ、私だって……椿と離れるなんて、考えただけで嫌だもん。それはもうお店と同じくらいだよ!?だから、絶対譲れない……っ」
ラスボスがなんて言おうと、諦めたくない。
椿の隣にいることを。
「可愛い顔して、いつの間にそんなズルいこと覚えたの?」
「は、はぁ……!?今のはっ、本音で……」
「本音とまで言われたら、悪いけど違う意味でこれ以上我慢出来ないかも」
「……な、なに言ってんの!?」
くしゅくしゅと私の髪を撫でる手に、ドキリと肩が跳ねる。
人が決死の覚悟を決めてるっていうのに!
「わかんないの?でもこれは、さすがに黒崎には言わせらんないよ?」
私の身体をまるで抱きかかえるようにして顔を覗き込んできた。
「黒崎さんに聞いてなんて……頼んでないよ!わかるよ……っ!」
「ふーん?わかるんだ?」
「っ、」
私……もしかして地雷を踏んだんじゃ?