【完】DROP(ドロップ)



何だよ、それならいいんだけど。

やっぱ毎日来てた奴が何も言わないで来なくなったら心配すんじゃん。



……それだけだよ。



あ。本屋寄って帰ろう。

最近、ずっと鈴ちゃんが居たから寄り道なんて出来なかったしな。



普段、真っ直ぐ行く道を右に曲がった。

通りを抜けると、景色が変わったかの様にネオンが光り輝く。



本屋へと入ると、DROPの新曲が流れていた。


はっあー、俺タイミング悪いのかも。


そう思いながら、奥へと進み雑誌を探す。

見渡すだけでもDROP……KEIの表紙が並んでる。



つーか、人気あり過ぎなんだよ。

これじゃあ、忘れようって思っても思い出して下さい。って感じだろーが。



KEIがアップにされた表紙の隣にあった、俺の欲しい雑誌を手に取りレジへと向かった。



「えー、あたしはRIKUだな」

「何でー。NAOっでしょー!」



キャーキャー騒ぐ女の声。

どこもかしこもDROPばっかなのかよ。



「やっぱりKEIだよー!」



またKEI……かよ。



「そうそう熱愛報道のテレビの時、すっごいかっこよくなかった?」

「かっこよかったー!」




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