【完】DROP(ドロップ)



「だって、練習終わってすぐ来たんだから仕方ねーじゃん」

「シャワー入ってないわけ? ちょっと汗臭いの嫌だからそばに寄らないでね」



はっあぁぁぁ?

何だよ、それ。



あれ以来、何かにつけては奈央から届くメール。


てか、毎日なんだけど。


そして、何故かそのメールを見てココへと来てしまう俺。



結局、あの日以来、奈央との関係は何も変わっていない。


いや、ちょっと変わったかな。

昔に戻った、そんな感じ。

昔みたいにココで時間が合えば喋って、笑って。



それだけ。



だけど、毎日がすげー楽しいんだ。

女の子達と遊んでるより、奈央とする他愛もない話が楽しくて仕方ないんだ。


って、そんな事をノホホンって思ってるから、俺を好きなのか未だに聞けないんだよ。



そう。

あのキスとか、言葉の意味を聞けないんだよ……。



いや、俺的には“好き”って意味で取ってるんだけど。



奈央は何も言わないし。

そばに寄ったら断られるし。

だけど、メールは毎日来るし、呼び出されるし。



はっあぁぁぁー。
わけわかんね。



「お。今日も仲良いね♪」



秋人が、茶化す様に言いながら入って来た。



「別にそんなんじゃないわよ」



それをバサッと切った奈央を見て、秋人がおどけた顔をする。




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