お稲荷様のお呼びです!
まずい、非常にまずい。
なんで、伊鞠くんがこんな所にいるの?!
しかもこんな鞄の中なんかにっ……!!
辺りをキョロキョロと見渡して、見られてないのを確認する。
こっちを注目している人はとりあえずいない。
あとは……ひーちゃんをどうにか誤魔化さないと。
考えるよりも体は動いて、生徒玄関にたどり着く。
内履きにすぐさま履き替えて、何か言おうとするひーちゃんよりも早く口を動かした。