ワケありルームシェア

朝の活動が終わった。
その直後、周りを人で囲まれる。

「ねぇ、どこから来たの？」
「どの部活はいるんだ！？」
「バスケ部来いよ！」
「彼女いる！？」
「立候補していい？」

_______________鬱陶しい。

相手の意見を聞かないという態度を示すようにヘッドホンを耳につける。
いや、付けようとした。

「緋山ぁ、ちょっと来い。」
「はぁ、」
先生に呼ばれる。
まぁ、あのまま質問攻めにあってたよりもましだ。

「何ですか？」
「いや、ここの学校、部活は絶対はいらないといけないだろ？」
「はい、まぁ、知ってます。」
「どこの部活に入るか一週間後までには決めとけだってさ。 理事長が。」
「…………善処します。」

面倒くさい。
だから転校って嫌なんだ。


そして教室に入ると、哀川さんが囲まれていた。


「え、なんで………？」