無気力王子とじれ甘同居。


「なんでお前がそれを…!」


「なんでって…祐実のうちに住んでる男って言うのが、俺だからじゃないかなー?」


「…っ!!」


目の前の彼は顔を真っ赤にして怒った顔をしている。


あぁ。
祐実を困らせたかっただけなのに。
なんでこんな奴のこと怒らせてるんだろう。


「祐実に聞いてく─────」


「やめたほうがいいんじゃない?」


カフェテリアに入ろうとする彼を止める。



「彼女だって、考えた末に俺を置くことを決めたみたいだし。大家にお世話になってるから力になりたいとかなんとか…」


「はぁ?」


「とにかく、お前が今祐実に色々聞くほうが、彼女の負担を増やすだけだと思うけど」


「…なんだよ。祐実のこと何も知らないくせに」


「そーでもねぇーよ?」


俺は一歩、二歩と彼に近づいてから、彼の肩を捕まえる。



「…祐実の作る卵焼き、あれは絶品だ。じゃーね、大貴くん。悔しいなら早く自分のものにしちゃえば?」


俺はバカにしたように思い出した彼の名前を呼んでからそういって、彼から離れてカフェテリアに入っていった。





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