無気力王子とじれ甘同居。
「幼なじみと思ってたのは祐実だけで、あいつずーっとやらしい目で祐実のこと見てたんだよ?そんな曖昧な関係を白黒はっきりつけさせた俺は感謝される側だと思うけど」
「…らない」
俯いて、小さな声で呟く。
「はい?」
どうして松下くんは、人の気持ちも考えないで行動しちゃうのよ。
どうして思ったことをなんでもペラペラと話しちゃうのよ。
どうして…。
「松下くんなんて知らないっ!大っ嫌い!」
「はぁ?何怒ってんの?こっちはバイト終わって疲れ…」
「知らないよ!ご飯だって自分で作れば?もう疲れたよ!」
「…え、ちょ…祐実…!」
私はエプロンを雑に脱いでソファに放り投げてから、玄関に向かって歩く。
大嫌い。
大嫌い。
大嫌い。
「…祐実、どこいく──────」
「もう私に関わらないでっ!!」
私は泣きながらそう叫ぶと、玄関のドアを開けて、そのまま外へと飛び出した。