御曹司の蜜愛は溺れるほど甘い~どうしても、恋だと知りたくない。~

そして迎えた土曜日のお昼。
鶴田が車を出し、最寄りの駅まで迎えに来てくれた。そして向かった先は、昭和記念公園だった。

「天気よくてよかったよな!」

鶴田の言うとおり、外は目が覚めるような青空が広がっている。

Tシャツにデニム、スニーカー姿の鶴田が、嬉しそうに点を見上げ、隣にいる鳥飼も「そうだな」とうなずいた。彼は着慣れたデニムシャツの袖口をまくり、細身のストレッチパンツとレザースニーカーというさわやかなカジュアルスタイルだ。

「ださださツインバードって言われてたっていうけど、今は私服も素敵だね」

ゆずがこそっと早穂子の耳元でささやく。

そう言うゆずは、半袖カットソーにキャミソールのオールインワンで、大ぶりのピアスをつけている。彼女らしいファッションだ。

「ゆず、かわいいね」
「えへへ……でも、サホコも素敵だよ~」

そういう早穂子は麻のワンピースで、髪は編み込み、アップにしていた。

ワンピースは始が泊まりに来た翌日に着ようと思って、買っていたものだが、予定もなくなってしまったので、今日初めておろしたものだ。

(始さんに見てほしかったけど……今日はゆずのために、楽しく過ごさなくっちゃね)

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