御曹司の蜜愛は溺れるほど甘い~どうしても、恋だと知りたくない。~
「始さん……」
「うん……そうだね……起きて今日は買い物に行かなきゃ」
始はすりすりと早穂子の胸元に頬を押し付けて、「あれ……裸じゃない」とようやくまぶたを持ち上げる。
目がしょぼしょぼしていて、ちょっと寝癖が付いていて、かわいい。
「クーラー入れてるから、少し寒くって」
早穂子は始の髪に指入れて、ゆっくりとすきながら答える。
「ああ……俺が暑がりだからなぁ。ごめんね」
そう言う始は素っ裸だ。
彫刻のように美しい体を、のびのびと伸ばしながら上半身を起こし、早穂子の頬を両手で包み込んで、軽くキスをした。
「おはよう、俺の子猫ちゃん」
「うう……」
目覚めからこの調子かと思うが、始はなんと二十四時間、ずっとこのていで、早穂子に甘い言葉をささやき、「大好き」だという言葉を惜しまず、スキンシップもたっぷりという、溺愛ぶりだ。
恋愛を人生の彩りとして楽しんでいたときよりも、ずっと甘い。
再会してからずっとこの調子だが、いつまで経っても慣れそうになかった.