御曹司の蜜愛は溺れるほど甘い~どうしても、恋だと知りたくない。~
結局、朝食はブランチへと変わってしまったが、始が作ってくれたフレンチトーストは絶品だった。
「ごちそうさまでした。とっても美味しかったです」
一緒にたっぷりのカフェオレを飲めば、朝、予定通りに起きられなかった早穂子の機嫌も元通りである。
そういうことが、始にはわかっているのだろう。
「よかった」と笑って、食器を片付ける。
「始さん、食器は私が洗いますから」
「いいんだよ。早穂子はお出かけの準備してて。俺はシャワー浴びたらすぐに出られるから」
始はパチンとウインクをして、手際よく食器を洗い始める。
適当な鼻歌まで出てきて、実に楽しそうだ。
そんな始を見ると、早穂子も嬉しくなる。
好きな人の機嫌のいい姿というのは、なんとも幸せな光景だ。
「ありがとうございます」
早穂子はお言葉に甘えて、先にシャワーを浴びる。