秘密の陰陽師 【肆】上
ジャー…とシャワールームから水の音が聞こえて来る
自分の手を見るとまだ震えている
落ち着け…葵は目を覚ましたんだ
大丈夫だ、とそう自分に言い聞かせる
でももし今と風呂場で何かあったら…
…はあダメだ。
考え出したらきりがない
とりあえず一旦気持ちを落ち着かせるためにコーヒーを入れてソファに腰を下ろした
それから5分ほど経った頃だろうか
「ふ〜っ気持ちよかった!」
よほどスッキリしたのか、鼻歌まで歌いながら風呂場から出てくる葵。
「ホットミルク入れておいたぞ」
「えーっ!飲む!!ありがとう!」
そういいながら俺の隣にちょこんと腰をおろした