最低男子





枕に顔を押し付けて、

必死に忘れようとしたけど…




無理なものは無理だった。







いつも、イライラしかさせてくれない陸の事が頭から離れなかった。






「陸の事が好きなの?」


と、

聞かれたら、


前なら『好きなわけないじゃん、あんな奴』って答えていたに間違えない。






けど、今はわからない。

聞かれても、わからない。




自分の気持ちなのに、わからなかった。






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