浅葱の贖罪
「平助は下がっていろ。永倉くん、まだ戦えるかい?」

私がそう尋ねると、永倉くんはにやっと笑った。

「もちろんだぜ。近藤さん。」

「うむ。では、参るぞ。」

私のその掛け声と共に間合いをはかっていた浪士達は一斉に私達に襲いかかってきた。

私達は、精一杯闘った。私達の剣には、何の迷いもなかった。

私をこうさせてくれたのは、間違えなく葉月だ。



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