浅葱の贖罪

さすがに、二人では限界がきていた。

それに加え、平助を守りながら、戦うのは、苦しかった。

だが、私は平助を見捨てる等と言う考えは
微塵(みじん)たりとも浮かばなかった。

その時、「かっちゃん!」

この声を聞いた時、私は勝利を確信した。

『歴史に名を残す策士や戦いの勝者もこのように勝利を感じ取ったのだろうか?』
と、悠長なことを考えていた。

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