浅葱の贖罪
「んなの、初めて人を斬った時から、覚悟してるよ。それより、まともに意識すると、ここは錆び臭いな外へ出るか?」

私の鼻はへし折られたような感覚がしていた。

「賛成です。私なんかもう鼻の感覚がないですよ。」

総司の言葉に歳が反応した。

「総司もよく生きていられたなぁ。
てメェはもう、惣次郎じゃないってか?」


< 206 / 255 >

この作品をシェア

pagetop