ひとりぼっちの夜は、君と明日を探しにいく
炎は家を跡形もなく焼き消して鎮火したのは次の日の朝方。その焼け跡から親父と母さんは発見された。
俺の記憶はそこから曖昧で、どうやって過ごしたのか覚えていない。ただ俺は母方のばあちゃんに引き取られることになって、逃げるように東和田市を出たということだけ。
どこが火元でなにが原因か分からないぐらい家は灰になった。証拠不十分で確証はなにもない。
だけど、素行の悪かった俺が両親と上手くいってなかったという事実だけがひとり歩きして、周りも俺がやったんじゃないかと思ってることは知っている。
そう思われても仕方ないぐらい、俺のあの街での評判は悪かった。
『ばあちゃん。なんで俺逮捕されねーの?』
あの街を出てからも俺の罪は消えない。
東和田市から離れた場所にあるばあちゃんの家も二人暮らしにはあまりに広すぎて。この広さが家にいた時の感覚を思い出させた。
『逮捕ってどうして……』
暗闇の部屋で膝を抱える俺にばあちゃんが目線を合わせる。
『だって俺が殺したから』
『バカなことを言うんじゃないの!世那がそんなことするはずない!私は世那のことを信じ……』
『俺がやったんだよ!』
ギロリとやり場のない気持ちをばあちゃんにぶつけることしかできなかった。