虹の翼
「そして総督の条件を満たしてからもう1つ重要な事が有る。それがこの国の防衛障壁。あれは本来皇帝と総督2人が堅牢が障壁を1枚ずつ展開することが前提だったものだ。本来は皇帝が国の中を、総督が国の外の警戒を担っていたが、総督が居なくなり、脆弱な障壁を展開し続けるしか無かった。……私では堅牢な障壁を展開し続ける魔力が無かった。」最後の言葉は自身の無力さに言葉が出ないようだった。
まぁ、俺としても約束があるし、丁度良いのかもしれない。
今俺が持ってる〈第一皇子〉の権力じゃ届かないものもあるかもしれない。
「畏まりました。謹んで拝命致します。」
「ありがとう。ケイオス。後日総督用の部屋がある。そこに案内しよう。」……?
「今では何か問題があるのでしょうか?」つい、そう問いかけると
「ケイオスに重要な話のもう1つがな。」外から歩哨に立っていた兵の一人が入ってきて
「陛下。お約束の方々がお見えになりました。」
「分かった。通してくれ。」そう父上が言って最初に入ってきた男性なんて目に入らなかった。……いや、一緒に入ってきた俺と同じ位の子どもに釘付けだった。