【続】清華魔法学園〜未来選択編〜
「もちろん、婚約済みだ。来月辺り式を挙げる予定だからぜひ、参加してくれたまえ」
嬉しそうに微笑みながらノエルが友江の肩に腕を回す。
ふふ、2人とも幸せそうで私まで嬉しくなる。
「ノエルはねぇ、友江に紗久が帰ってくるまで結婚はしないなんて言われて、プロポーズを断り続けられてたけど、やっと友江と結婚できるようになったから今めちゃくちゃ嬉しいんだよねぇ」
「ううう、うるさい!!恋愛よりも友情が優先されたことなんて全然僕は気にしてないぞ!!むしろ友達を大切にできる友江を愛している!!」
悠にからかわれるように結婚までの裏事情を暴露され、ノエルが恥ずかしそうに怒る。
と、友江……、そんなこと言っていたの……?
「と、友江……、今からでも遅くない。私と結婚しない?」
「いーわよ。英雄の年収良さそうだし」
「こらこらこらっ!!待て待て待て!!」
真剣な眼差しで友江の手をとる私と満更でもない様子でそれに答える友江を見てノエルが慌てて私たちの間に入る。
そして「冗談に聞こえる冗談を言えっ!!」とかなり慌てていた。
どっからどう見ても冗談なのですが。