ヒトツボシ ーヤンキー家政夫と美味しい食事ー

「頑張ったからな。絶対にうまいよ」


「ですよね、楽しみです!」


ちらし寿司を食卓の真ん中に置いた。


小鉢やしゃもじ、取り皿なども並べると、私はやり切った達成感で頬が緩んだ。


気づけばもう6時前だ。


お父さんももうすぐ帰ってくるはずだ。これを見て、驚いてくれるだろうか。


美味しいと言ってくれるだろうか。


このままここで、作ったものを眺めながら待ちたい気分にはなったけど、

洗い物をするためにキッチンへ戻った。

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