ヒトツボシ ーヤンキー家政夫と美味しい食事ー

「口にあって良かったよ」


崇さんがほっとしたように微笑む。


性格は子供っぽくてアレだけど、顔は無駄にいい人だから、またドキッとしてしまう。


そういえば、異性と二人でご飯を食べるなんて初めてだ。


途端に緊張する。


しかし、それも二口目、三口目と食べ進めるうちに忘れていた。夢中になって食べる。


ほうれん草もきんぴらも味付けがちょうどいい。


私が初めて作った味噌汁も美味しくて、お腹が温まった。


その間、私たちに会話はなかった。


会話がなくても、初対面だからというような気まずさもなく、落ち着いて楽しく食事を済ますことができた。

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