ヒトツボシ ーヤンキー家政夫と美味しい食事ー
「所長って言っても小さな会社だから今も現場に出てるし、人の家の面倒はみれるのに、自分の家は放置ってどういうことだよって思うよなー」
「え、えっと」
「まあ結果的に、こうやってバイトになってるから悪くないのか……いや、そもそも、このバイトをやりたかったわけじゃねえ。
ああ、くそっ。ババアにいいように使われている気がする」
崇さんは頭をガリガリと掻いた。
「でも、崇さんは間違いなく一人でも生きていけますよ。あ、金銭的にってことではなく、家事とかそういう面でってことですけど。
できない私よりはいいと思います」
と自虐的になる。
崇さんは私を真剣な目で見つめた。
「オレの親と茜の親、どっちがいいかなんて比べられないけどさ。茜の親は、茜を大切にしているってことはわかるんだよ。
大切じゃなかったら、家政婦なんて金のかかるもん雇わず放置だろ」