ヒトツボシ ーヤンキー家政夫と美味しい食事ー
「そう……ですかね」
私は笑おうとして失敗した。
そんな風に考えたことなかった。お父さんが私をどう思ってるかなんて。
「とにかく、こんな時間になっても親父さんが帰宅しないってことは問題だよな……」
こんな時間と言われて、リビングの壁にかけた時計を見る。
夜の9時前。この時間にお父さんがいないなんて、いつものことだ。
「仕事だし、仕方ないよ」
自分に何度も言い聞かせてきた言葉を繰り返す。
「だが……」
「崇さん、まだ作り置き作るんでしょ? 急がないと帰りが遅くなりますよ」