君が思い出になる前に…
言うなれば現実的な事のみを受け入れて生きてきたおれ。
なのに、この厄介で不可思議な世界にきてからは、かなりひ弱な考えしかできなくなっていたみたいだ。
そう成らざるを得ない現状であった事は否めない。

紀子は唐に諦めてるし、今日は一言も言葉を交わす事がなかった。
もう彼女には干渉しない方がいいのだろうか。


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