君がいなくなって
予選日のスケジュールがすべて終わり。
これからお義父さんと呼ぶであろう、そーちゃんのお父さんがやって来た。
賢司さんとも何やら話をして。
しばらくして3人でサーキットを出た。
そして落ち着いた和食のお店に連れていってもらった。
「総一が選んだなら、いいじゃないか」
お義父さんはそう言って優しく笑った。
「…しかし、まさかお前もそういう人生を歩むとは」
そーちゃんはキュッと口を閉じて何も言わなかった。
個室に重い沈黙が流れる。
「真由ちゃんは。
総一の事をどう思ってるの?」
と、突然、沈黙を破った言葉がそれで驚いた。
「…えっ?」
「話を聞いていたら、どうも総一のペースで話を進めている気がして。
真由ちゃんは正直、総一をどう想っている?」
私は一瞬、下を向いた。
あまり考えた事はなかったけど。
でも。
一つ確かに言える事は。
「大好きですよ。
…最初はただのバイク屋さんの親切で頼れるお兄さん程度だったけど」
私は横にいるそーちゃんを見つめた。
少し、驚いた表情を浮かべている。
「いつも傍にいてくれて、私を心配してくれて。
頼りない私をいつも引っ張ってくれる。
そんな人を好きにならないわけがないですよ」
まさかこんな所で。
自分の気持ちを言うとは。
これからお義父さんと呼ぶであろう、そーちゃんのお父さんがやって来た。
賢司さんとも何やら話をして。
しばらくして3人でサーキットを出た。
そして落ち着いた和食のお店に連れていってもらった。
「総一が選んだなら、いいじゃないか」
お義父さんはそう言って優しく笑った。
「…しかし、まさかお前もそういう人生を歩むとは」
そーちゃんはキュッと口を閉じて何も言わなかった。
個室に重い沈黙が流れる。
「真由ちゃんは。
総一の事をどう思ってるの?」
と、突然、沈黙を破った言葉がそれで驚いた。
「…えっ?」
「話を聞いていたら、どうも総一のペースで話を進めている気がして。
真由ちゃんは正直、総一をどう想っている?」
私は一瞬、下を向いた。
あまり考えた事はなかったけど。
でも。
一つ確かに言える事は。
「大好きですよ。
…最初はただのバイク屋さんの親切で頼れるお兄さん程度だったけど」
私は横にいるそーちゃんを見つめた。
少し、驚いた表情を浮かべている。
「いつも傍にいてくれて、私を心配してくれて。
頼りない私をいつも引っ張ってくれる。
そんな人を好きにならないわけがないですよ」
まさかこんな所で。
自分の気持ちを言うとは。