旦那様は甘くて意地悪
「ふふふっ、直樹さん、私も直樹さんに一目惚れでした。私の初恋の相手は直樹さんです。直樹さんの気持ちを改めて聞いて、あの時の直樹さんじゃなく、今の直樹さんが好きだなって思いました」
そう言うと直樹さんは私にキスをした。
「円、出会って急な結婚話で戸惑わせたけど、俺はあの日に円に一目惚れをした日から君だけを想っていた。俺と結婚して下さい」
「……はい」
直樹さんの想いが伝わり、私には断る理由がなかった。
「あー、もう今すぐ円を抱きたいけど、やっぱ大事にしたいし、結婚式が終わったら初夜は覚悟しとけよ?」
意地悪な笑みを浮かべて直樹さんは言った。
この日は幸せのまま眠りに就いた。
あれなら直樹さんの海外出張なんかもあり、結婚式場には行っておらず、招待客なんかの席順とかはお互いの両親に任せていた。
ドレスやお花何かは選んだが、後は色々とサプライズしたいからと結婚式当日までは両親達が打ち合わせをするとの事だった。
直樹さんの幼なじみの彼女の事もあり、不安だったけど、今更式場を変えるわけにもいかずにいた。
私は海外出張や仕事の帰りが遅くなるからと、結婚式までは実家に帰る事になり、しばらくない直樹さんとは電話だけで、離れてみて直樹さんの事ばかり考えてる自分に気付き、改めて直樹さんの事が好きなんだと思った。
そして会えないまま結婚式の当日を迎える事になった。