黒桜~サヨナラの前に~
全員がほとんどそうだ。
「……。」
瑠璃南を見ると、皆を見て下唇を噛んでる。
……そんな顔してると、恋蘭に見られたときに困るよ?
なんて思ったその時。
優良が楓に殴られた。
「へぇ、案外やるな。」
陸が少し感心しながら、皆のケンカをお気楽に眺めてる。
「……何してんのよっ!!」
倉庫に突然響いた声。
「………ほら、いつまでも騙せると思ったら間違いなんだよ。」
冷めた目で瑠璃南を見つめる。
恋蘭は勿論、黒桜の皆だって、動きが止まった。
その様子にまた瑠璃南が声をあげる。
「だから、何してんのよ!今、動き止まってんじゃん!何ボサッとしてんのよ!」