ちび太とゴリさん。


「シー!!!!ちび太うるさい!!!バレるだろ!」



咄嗟にちび太の口を手で塞ぐ。



「んんんんっ!」



「ちび太クジ持ったよね?」



ちび太はコクンと頷く。



「いい?ギリギリまで隠し持って、クジ引く時にあたかも今引いたかのようにするんだよ。バレたら、私達の学校生活に支障がきたすからな」



絶対に周りにバレてはいけない。

絶対に、他の人達に本性を知られるわけにはいかないんだ。



バレた暁には、他の人とペアを組まされるだろうし。

そうなると、私は女の子を上手く演じられる自信がないし。

ちび太は、男らしい姿を演じる事も難しいだろう。



そうなれば、私達の学校生活はまた逆戻りだ。

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