ちび太とゴリさん。


だからどうしても、成功させたい。



その時、遠くから私達を呼ぶ声がした。

少し先に視線を向ければ、そこには葉月と唯斗の姿が見えた。



私達は慌てて探し出したクジをポッケにしまい、手を振り答える。



「妃と青柳くん早かったんだね!」



「あっ、うん。楽しみで早く来ちゃったんだー」



手に汗握りながらも、笑顔を向ける。

きっと大丈夫。バレてない。自然にできているはず!

自分自身を信じる言葉を思い浮かべ、冷静さを装う。



ちび太も唯斗と仲が良さそうに話している。

まあ、ちび太の顔は引き攣っているが...

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