ちび太とゴリさん。


とはいえ、何事もなく肝試しが始まった。



「妃...私無理かもしれない」



自分たちの順番を待っていると、今にも泣き出しそうな葉月の姿が。



「結構距離長いもんね」



と言うのも、委員長が考えた肝試しは1年B組の教室に行き、黒板に自分の名前を書いて、ここ玄関前に戻ってくる。

問題なのは1年B組は最上階の5階にあって、遠いいからだ。



私自身は怖いのなんて平気だし。

寧ろ怖がっているちび太を見るのが楽しみなくらいだ。



けれど...世間一般的な女の子は、やはり葉月のように怖いのだろう。

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