秘書と野獣
「それだけ進藤さんがおねえちゃんのことを本気で想ってるっていう何よりの証拠だよ。あの進藤さんにヤキモチ妬かせた女の人なんて後にも先にもおねえちゃんだけだと思うよ。…よかったね、おねえちゃん」
そう言う莉緒の表情はちっともふざけてなんかなくて。
心の底から喜んでくれているのが伝わってきたから、不覚にも泣きそうになってしまった。
「……うん。嬉しい」
だから私も素直にその気持ちを認めることができた。
本当に…嬉しかった。
片想い歴が長かった私は、結婚した今になっても時々これは夢なんじゃないだろうか、なんて考えてしまうことがある。
それくらい今が幸せで。
幸せ過ぎることが怖くなって。
でも猛さんはそんな私の考えることなんて全てお見通しで、その度にこれでもかって愛情をくれる。不安になってしまう心の隙間なんてなくなってしまうくらいに、大きすぎるほどの愛を。
そうしていつだって彼の愛情だけで私を埋め尽くしてくれるのだ。
___本当に、本当に幸せ。