秘書と野獣
「お正月でもないのに、タイミング良すぎにもほどがあるでしょー!」
「ほ、ほんとだねっ…」
2人でお腹を抱えながらヒーヒー笑う姿はそれはそれはおかしな絵に見えるだろう。
でも笑うなって方が無理でしょう?
だって、だって!
袋の中にはたーくさんのお餅が入ってたんだもの!
ほんと、このタイミングで猛さんが餅を持って来るって…
…だめだ、やっぱり笑っちゃう!
「お前ら…また人のことでろくでもない話してたんだろ」
「ち、ちがっ…誓ってそんなことは…ぷぷっ!」
「ほんとに違うんです! そんなことは…ぷっ…!」
「……」
どうやっても笑いが止まらない私達に心底呆れつつも、優しい眼差しでそれを見守ってくれているその姿に、あぁ、私は心の底からこの人のことが好きだと思った。