永遠片想い〜偽り女子の恋物語〜
「大丈夫か?」


敦が心配そうに寝ているあたしに話しかける。


本当はありがとう。とお礼を言いたいのだけど、出てきた言葉は全く可愛くない言葉。


「なんで助けたの。あたしのこと」


「そりゃ助けんだろ。蹲ってたら。
ったく……」

ふわっと笑うとあたしの髪に手をかけて……


「心配させんな。」


と言った。


きゅうっ……と胸が締めつけられる。


「熱あんの?」

ぴたっと敦の手があたしの額に置かれる。


バーカ。熱なんてあるわけ……


「熱い……」


えっ!
マジで?



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