湖都子のポエム7
HOLE……心にあいた穴
彼女がいなくなった
彼女のことを探してた
毎日……
好きな人に会いたいって思うのは普通だろ?
ねぇ……俺のこと好きじゃなかったの?
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美緒ちゃんに電話もメールもつながらなくなった。喫茶店に行けば……だけど、喫茶店を辞めていた。じゃ、家に行けば……
美緒ちゃんの家に着いた。出てきたのは、男だった。
「美緒なら、出て行った。」
美緒ちゃん……男と住んでいたなんて……
「どこに行ったんですか?」
「俺にもわからない……お前さえ現れなければ、美緒が出ていくことはなかったのに……もう、帰ってくれ」
目が怒りに満ちていた……
彼が誰なのかわからないまま……俺は美緒ちゃんを好きだけど、何も知らなかったのかもしれない。俺、失恋したんだ……
終わった恋をあきらめて、また今までと同じ生活に戻るはずだったのに……なにやってんだろ俺……気づけばどうしようもないくらい本気で好きになっていた。生きている限り永遠に消えない気持ち。何をしていても、美緒ちゃんのことを思い出していた。
お願い……俺と美緒ちゃんを……もう一度会わせてください。いるかわからない神に、祈った……
初めて会った時から、好きだった。初めての恋だった。一緒にいられるだけで幸せだった。それなのに、いなくなった。
もう美緒ちゃんとはダメなんだなと思って、ヤケになって、心の穴を埋めたくて色んな子とつきあった。他の女と付き合って……だけど心の穴を埋めてくれなくて、別れて……それを何度も繰り返して……
そして、俺は……そんな俺に嫌気がさす……
俺は一生ひとりでいい。ひとりで生きていこう。心に穴があいたまま……一生忘れられない人……忘れられないのならば……一生抱えて生きてゆく