恋人未満のルームメイト(大きな河の流れるまちで。リメイク版)
その後、何着か脱いだり着たりし、
靴やバッグまで持たされ、リュウの前に立つ。

そこで、森さんと、リュウの意見交換がある。
胸が開きすぎ、とか、
丈が短すぎるなど文句をつけるリュウに、

森さんが
そんな事を言っていては、
ナナコ様に嫌われますよ。などの応酬があり、
ヘトヘトになる。

森さんの
「仕方ないですね。
竜也さんが、胸元も背中も膝も他の男性に見せたくないって事でしたら、
ナナコ様がはじめに持っていた物をもう一度着てみますか?」

と言って、濃紺のワンピースを持って来て、
私に有無を言わせず、もう一度袖を通させ、後ろのファスナーを森さんが閉める。

体に沿ったデザインだが、上手くタックや、薄いシフォンのような生地が重ねてあり、
フレンチスリーブで膝丈のワンピースはふんわりと、女らしい印象だ。

ベージュと紺のコンビのヒールの靴と、ベージュの小ぶりの革のバッグを合わせる。

ヒールの靴の裏は真紅。雑誌なんかでよく見るブランドの靴。これはきっと10万円以上するよね。
バッグは革は手ざわりが、柔らかくて、留めがねにはブランドマークの刻印。
知っているブランドのものなら、いくらするものなのかわからない位のお値段だろう。

…とても素敵だけど
高額すぎます。とため息が出る。

ワンピースだけ買っていこうかなあ。

いくらだっただろう?

と鏡に向かってみる。
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