恋人未満のルームメイト(大きな河の流れるまちで。リメイク版)
リュウは軽々と私を自分の上に乗せたままベッドに座り、
私は深く繋がる感覚に背中をのけぞらせ、声を上げた。

リュウは私の息が整うのを待ってじっと抱きしめ、

「奈々」と呼ぶ。

キチンと名前を呼ぶのは話があるからだよね。
私は、ゆっくり目を開く。

「奈々はもう、俺だけのもの?俺が1番?」

と、私の瞳を覗くリュウの真剣な瞳。
この状態で、それを聞くかな?

「私は1番好きな人にしか抱かれない」と返事をすると
「良かった」と、大きく息をつくのがわかる。

「結構、待ったよ」と、私の額にコツンと自分の額をつける。

なんだか自信なさげで、昔のリュウのままみたいだ。

「お待たせしました。」とリュウの額にキスをしてみた。

ところで、
「リュウは、私のモノ?」と聞いてみると、

「もちろん。10年振りに会った時から、
ずっと、俺は奈々のモノだったよ。
知らなかった?」

と、囁いてからゆっくり動き出した。

私もリュウの動きに合わせ、確かめ合うように、お互いの熱を分け合った。
< 202 / 270 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop