恋人未満のルームメイト(大きな河の流れるまちで。リメイク版)
帰り道。
今日は本当に疲れた。
美波の詳しく教えなさいという攻撃をなんとかかわして帰ってきたが、また次に出勤した時が大変だ。

リュウに言っておかないと、と思ったけど、帰っても、今日からリュウはいないんだった。と気がついて、急に足取りが重くなる。

でも、これからは、恋人としてのお付き合いが始まるのだ。
リュウは結婚も考えて欲しいともいっていた。

…もしかして、婚約者ってことかなと考えて顔が赤くなる。


落ち込んだり、ニヤニヤしすぎたり、リュウの事を考えすぎる自分が恥ずかしい。と顔を引き締め、マンションの階段を登った。



部屋の前に立ち、思い切って、ドアを開ける。

シンとした室内が少し寂しい。



靴を脱いで、ふと、いつも置いてあったサンダルがないことに気づいた。
「?」
部屋の中もなんか変だと気づく。

テレビとソファーは前あった物に変わっていた。それは変じゃない。
でも、本棚がなくなってるし、
あれ?

炊飯器ってどこ?

キッチンの棚を開けると、食器がはいっていない。
冷蔵庫の中はミネラルウォーターだけになってる。


次々棚を確認する。

鍋も食器もないし、洗面所も空っぽ。
シャンプーもボディーソープも無くなっている。
…これじゃあ、生活できないじゃないの!

なにを考えてるんだリュウのヤツ。
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