恋人未満のルームメイト(大きな河の流れるまちで。リメイク版)
玄関に入ると、マンションなのに吹き抜けになっている。
私が上を向いて驚いていると、

「メゾネットタイプなんだよ」と笑った。

長く広い廊下を歩く。
案内されたリビングはびっくりするほど、広く、窓も大きい。
角部屋なので、2方向に窓がある。
正面には夜景が広がり、
サイドには広いバルコニーが付いている。
ガーデンチェアとテーブルがおいてあり、私の部屋にあった鉢植えの花も置かれていた。
外側に付けられている柵は透明で私の背よりたかそうだ。


リュウについてキッチンにはいる。
キッチンは対面式で、作り付けの冷蔵庫と、オーブンレンジ、食洗機。IHのコンロは、横並びに3口付いている。
「凄く広いね」と驚くと、
「気に入ってくれた?」と照れくさそうに笑った。
「凄くゴージャス。」
「気に入らない?」と不安そうな顔。

勝手に私の荷物を誘拐したくせに、そんな顔をするの?と可笑しくなる。

「凄ーく気に入りました。」と笑って言うと、やった!とガッツポーズをする。

やっぱり、怒れない。
ずるいよ、リュウと思う。
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