INFATUATOシンドローム
羚焚「っ。気にすんじゃねェよ!」


何故知ってるのか気になって聞いただけなのに怒鳴られてしまった。

うぅっ加賀美くんの扱い難しすぎるっ…


羚焚「とにかく、お前が京極に通わなきゃいけない理由はわかった。」


分かってもらえたみたい。じゃあもう話は終わりだよね?帰っていいよね?

広くて綺麗な空間に加賀美くんと二人きりっていうのは落ち着かず、そわそわしてしまう。


璃夢「じゃあ、私……じゃない。僕は帰りますね」


そう言ってソファから腰を上げた。が


羚焚「待て、まだ終わってない。座れ」


また座った。

これ以上話すことなんてないよぉっ、まだ何がある!?まだ何聞かれる?!もうないよ!


羚焚「今日はお前を巻き込んで悪かったな。」


また脅迫されるのかとしおしおしていると、何故が加賀美くんに謝られた。

アレ?なんで謝られたの?


羚焚「電話越しでお前に似た声がするなとは思ってたんだ。そう思った時、辞めておけば良かったのに。悪かった」


え、電話越しあの声だけで私かもって分かったの?すごすぎない!?


璃夢「えっ?何言ってるんですか?なんで謝ってるんですか?」


でもそれを置いておいても、なんで謝られたのか全然分からない。


羚焚「………………バカなのか?」


璃夢「ちょ、真顔!真顔で言わないで!?」


真顔でバカとか言われると傷つくんだからね!?


璃夢「だって、加賀美くんが謝る意味がわからないんです。今回の件について謝ってるのなら、それはあのヤンキーたちが悪いだけで、加賀美くんは何も悪くないよ」


羚焚「けど、この場所を提供したのも俺だし、お前が来ることを予測して止めることも出来た。」


璃夢「いやいや、電話の声だけで名乗ってもないのに私って分かったらほんとに凄いよ!」


羚焚「………。」


何故かすっと目を逸らされたけど、もしかして止められなくて後悔、的なことしてる?


璃夢「だから謝る必要ないですよ。」


羚焚「そうか…」


そう言っても何か腑に落ちないような顔をして私と目を合わせようとしなかった。

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