INFATUATOシンドローム
倉庫を出ると見覚えのある黒い車があった。
そして車にもたれるようにして立っている人の姿もあった。
時雨「あっ!雪!」
私たちが出てきたのに気づくとふらつきながら歩いてきた。しかし、倒れそうになったので時雨が急いで支えた。
雪「…はぁ…俺を待たせやがって…ゴホッ…終わったなら…ゲホッ………ゴホッ…さっさと出てこいよな…ゴホッゴホッ…」
時雨「雪!大丈夫?」
雪「お前こそ…ゴホッ…怪我してないか?」
時雨「してないよ!雪こそ、体調悪いのになんでここにいるのよ!」
雪「魁と八重樫じゃ…ゲホッ…心配だったからな…ゴホッゴホッ」
ドサッ
時雨「ゆ、雪?!雪!」
璃夢「大丈夫!?」
日向くんを支えきれず尻もちを着く時雨と日向くんに急いで駆け寄る。
漣「若っ!」
すると漣さんが車から出てきた。
漣「だから車で待っていてくださいと言ったのに!お嬢も!怪我してるのにしてないなんて言わないでくだせぇ!」
漣さんは焦っているようだった。
漣「お嬢、傷が残ったらどうするんですか!璃夢様!八重樫様!これから時間ありますか?」
璃夢「は、はい!僕は大丈夫です!翼は?」
翼「俺も用事はねぇよ」
漣「それはよかった!私はこれから会議があります。お嬢も手当をしたら若の代わりに出席していただきます。その間、若の看病を任せてもよろしいですか?」
どうして予定を聞かれたのかと思っていたら、日向くんの看病を頼まれた。
なんとなく日向くんが意識なくしてなければ絶対にいらないと言われていた気がする…。
璃夢「お役に立てるなら!」
だけどここまで来て何もしない訳にはいかないよね!こうなったらとことんお節介やいていこう!
漣「ありがとうございます!」
そして、私たちは車に乗って日向くんの家に向かった。