INFATUATOシンドローム

蒼閒「璃夢くんは無自覚なんだね」


なんて蒼閒が言ったけど…無自覚って何が?

頭の上にハテナマークを付けていると


「「「「……はぁ…………」」」」


みんなに揃ってため息を吐かれた。

なんでよ!ホントにみんな仲良しさんだね!


羚焚「とりあえずイヤなら着替えてこい」


璃夢「だね。でも片付けもしなきゃいけないでしょ?」


翼「そんなの、俺らに任せときゃいいんだよ。お前が一番頑張ったんだからよ!」


雪「お前が片付けなくても誰も文句言わないだろ」


それって私がトップだから誰も文句言えないんじゃ…

と思ったけどあえて口には出さなかった



璃夢「じゃあ着替えて」


『来ようかな』と言おうとしたけど


「ちょーっと待ったァ!」


と誰かの声がした

声のするほうを見るとステージ下にいた一年生ヤンキーが集まっていた


「まだ着替えるな!」


璃夢「へっ?」


なんで?ホントに落ち着かないから早く着替えたいんだけど…


「魁!おまえはまだやらなきゃいけない事があるだろ!」


えっ?何が残ってた?やっぱりお片付け?


「まだ……まだっ……」


なんでそんなに切羽詰まったような言い方してるの?


「まだ俺らとっ…………








写真撮ってねぇだろ!?」


璃夢「写真!?」


胡桃先輩に置かれた状況と全く同じ!?


璃夢「えっ、じゃあもしかしてジャージ隠したのも…」


「俺らっす!!」


何してくれちゃってんの!?


璃夢「こ、困るよ!僕早く着替えたいんだから!」


「ジャージを返して欲しければ俺らと写真を撮れ!!」


どんな脅迫ですか!?

えぇ〜写真!?私と写真撮りたいって何!?


「一人一枚ぐらいでいいから!」

「そうそう!ツーショットじゃなくてもいいし!」

「集合でもいいしっ!」

「俺らに祝福を〜!」

「恵たまえ〜与えたまえ〜授けたまえ〜!」


何で神に祈るように言うの!?



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