INFATUATOシンドローム
翼「………ならお前のも隠されたんじゃね?」
璃夢「そう思う?でも僕と写真なんて撮りたい?」
雪「まぁ、京極で一番可愛い男の娘だからな」
なんか複雑になってくるな………
翼「とりあえず俺のジャージ羽織っとけ」
そう言って長袖のジャージを私に掛けてくれた
翼「腰に巻いてただけだから汗臭くはねぇよ?」
璃夢「ははっ!別に汗臭いなんて気にしないよ!」
でもなんでみんなジャージを着させようとするんだろう?
さっきもステージ下にいたヤンキーくんたちが汗が冷えたら風邪ひくってことでジャージを渡そうとしてくれたけど……
もしかして似合わないから見たくないのかな?
だったら早くジャージ返して欲しいんだけど…
蒼閒「羚焚。不機嫌にならないの」
羚焚「チッ、うるせぇ…」
小さい声だったけどそんな会話が聞こえた
そっか、コタちゃんがいるんだから当然二人も残ってたんだよね
私の視線に気づいたのか、羚焚が私の方に向かってきた
羚焚「……はぁ…」
っ!来てそうそうため息!?なんで!?
羚焚「バカだろ」
璃夢「っ!なんで!?」
ため息の後にバカだろ発言は悲しいよ!?
羚焚「バレたらどーすんだ?」
そう私の耳元で言った
璃夢「……わ……僕だってやりたくてやったわけじゃないもん…」
危ない。羚焚と話してると『私』って言いそうになっちゃうんだよね
羚焚「……とりあえず、早く教室に戻って着替えた方がいい」
璃夢「やっぱり?似合ってないから早く脱ぎたかったんだよね…」
そう言うとみんながビックリしたような顔で私を見た。
もちろん目の前の羚焚も。
珍しい。羚焚がこんなに目を見開くなんて
璃夢「どうしたの?みんな?僕変なこと言った?」
翼「イヤ、どう考えてもおかしい発言しただろ!」
へっ!?ほんとに?私今なんて言ったっけ?
『似合ってないから早く脱ぎたかった』だよね?
…………変なところなんてないよね?
似合ってないのは事実だし?