どきどきするのはしかたない
めそめそと複雑で…、泣き顔になったから顔を覆った。
「大丈夫だ。…涼葉の気持ちが荒れてると天気も連動するのかな?」
背中に手を当てられた。
「……そんな事は無い、です。…だけど、よく雷に合います」
「だろ?俺と揉めてると雷が鳴るってな」
「…偶然です」
ピカッ、バリバリバリ。
「キャー!!…もう、嫌ー」
足をバタバタさせてもうパニックだ。ふっ。停電だ。暗くなった。
「や、恐い…恐い…」
「…こっちに。…構わないな?抱きしめても」
…課長に腕を伸ばした。
「はぁ。一人で震えなくていいんだ…。恐くないから。家の中に居れば特に何も無い。
音か?光か?何が恐い」
「…全部です」
「全部か」
「停電でいきなり真っ暗になるのもです」
「そうか、暫くこうしてよう」
「…ブレーカー、上げてください」
「…ハハ、ばれたか」
「だって、この前は、課長直ぐ行ってくれたから」
「今は俺はまだこうしていたいんだ」
「……解りました」
ピカッ。
「や、もう、…嫌」
「ほら、まだこうしてて良かっただろ」
「…結果論です」
「…まあな。もう大丈夫かな…。じゃあ、ちょっと行ってくるかな」
「嫌、…待ってください。…まだ鳴るかも」
「ん?」
「まだ、居てください…」
「…フ。解った、まだ居よう」
「はい」
「涼葉…、後先考えずに来たんだな」
「え?」
「来た時から時間は遅かった。それにまたこんな雨だ」
「…泊めてください」
「フ、いいよ。大人だから」
「…別に大人じゃなくてもいいです。…私は子供だから」
「…そうか…難しいな…」
…甘えたいって意味でいいんだよな。