どきどきするのはしかたない

課長の答えのメールはとても簡潔な物だった。

【1.話は本当にあった事。2.俺から断った】

簡潔だったのは答えの部分だけだった。
まだ続きがあった。

【結婚話は勿論こっちに気があってのものでは無いのだから、将来を見込まれての政略結婚と言えば、政略結婚の話だった。
俺はするつもりも無かった。
直ぐ断らなかったのは、解らなかったからだ。
さっきも言ったけど、涼葉が俺に気持ちが無いのなら、涼葉との結婚だって無い。
そう考えたら誰とどんな結婚をしても同じだと思った。
だけど、涼葉は俺を好きだと言ってくれた。
だから、結婚話は破談にした。
こんな話はしない方がいいんだ。涼葉の気持ちがが責任みたいなものになって一緒に居ようと思うのが嫌だからだ。
好きって事とは別につき合う事を理屈で考え始めたら、それは違うような気がするだろ。
悪いのは俺なんだけどな】

結婚話は将来を見込まれての結婚。課長を評価しての話だったという事だ。
ブー。あ。

【色々想像で穿鑿して悩まないで欲しい。妙な考え方をしないで欲しい。
涼葉が俺を好きで、俺も涼葉が好きで、だから断った話だ。
普通の事だ。それが当たり前だ。
政略結婚に何の思いも無いんだからな?
今は俺の気持ちは一方的なモノなのかも知れないが、好きな人が居て好きだと言われていたら別の人との結婚なんて有り得ないだろ?
もう、結婚話は元から無かった物だと思ってくれたらいいから。
だから妙なモノの考え方をしないで欲しい】
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